なぜ求められる?地震に強い家づくり!南海地震に対する徳島の家づくりとは!
どうも!MY NO.1 HOMEの中田です。
最近、徳島でも小さいながら地震が起こっていますよね。。
私は1995年の阪神淡路大震災に被災したことがありますので、地震が起こるとその瞬間、当時を思い出して硬直してしまうことがあります。
そんな時に考えるのは、”我が家は大丈夫だろうか・・・。”ということです。
そこで今回は『地震に対する家づくり』と私が被災した体験をもとに
『こんな準備があれば良かった』ということをお伝えしていきます。
1.地震に対する家づくり
まず、私が被災した阪神淡路大震災は午前5時46分52秒に起きました。
当時、学生だった私は就寝中でしたが、覚えているのは突然、目の前でフラッシュが焚かれたような感覚になり、下からドンッと突き上げられる感覚が襲ってきました。
その後、地鳴りと共に横揺れが来て、一旦、揺れがおさまり、ラジオで地震と聞くまで何が起こったのか把握できないほどパニック状態でした。
幸い、新築のアパートでしたので、大事には至りませんでした。
このように地震とはいつ何時襲ってくるか分からないものです。
だからこそ、家づくりにおいて地震に対しての対策をしておいて欲しいと考えています。
では、家づくりにおける対策とは何か?
1)耐震性能が高い住宅にする
耐震性能の高さは耐震等級というものに置き換えられます。
上の表のように耐震等級は1~3まであり、耐震等級3が一番耐震性の高いものとされています。ちなみに現在、建築基準法によって定められているものが耐震等級1で阪神淡路大震災クラスの地震が起きても倒壊しない程度の耐震性が基準となっています。
※耐震等級の解説はコチラ
これに対して耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の耐震性を持っているものとされ、代表的な建物として、警察署や消防署といった災害時の拠点となる建物に採用されています。
皆さんだったらどの耐震性能の建物に住みたいですか?
当然、耐震等級3の建物に住みたいですよね。
私もそうです。家づくりの際には必ず耐震等級3を確保しましょう!
【ヒント】耐震等級や強度が気になる場合は調べることも可能です。既存住宅の等級は民間検査会社が有料で評価しています。また基準法以上の耐震性があるかどうかは、自治体などが行っている耐震診断で知ることができます。
2)繰り返し起こる地震に対して備えをする
耐震性能を高くすることと合わせてもうひとつ大切なことがあります。
それが繰り返し起こる地震に対する備えをしておくことです。
上の図のように大きな揺れの地震が2回起こったらどうなるのか??
1回目の地震では倒壊はしない構造になっていますが、その地震によって耐震金物やネジ・釘などが抜けてしまい、2回目の地震では倒壊の恐れが高くなってしまうのです。
実は、東日本大震災でも熊本地震でも大きな揺れは2度起こっています。
このように繰り返し大きな揺れが襲ってくる地震に対しては、耐震性を高めるだけでは不十分なのです。
そこで必要になるのが 制震 という考え方です。
私たちの家づくりでは、上の図のように制震テープという制震装置をおすすめしています。
これにより繰り返し襲ってくる強い揺れにも耐えることができます。
詳しくは下のグラフをご参照ください。
このグラフは縦軸が1階の層間変位、つまりどれだけ動いたかを表しています。
そして、横軸が地震の起こる回数を表しています。
如何でしょうか??
1回目の地震で耐震住宅は2cm以上動いています。
一方、制震住宅は変位が1cm程度となり、耐震住宅に比べると半分程度の変位でおさまっています。
4回目では耐震住宅が5cm、制震住宅が2cmとその変位の差は回数を重ねる毎に大きくなっています。
これを見れば、制震住宅と耐震のみの住宅との差は明らかですね。
3)結論
マイホームを持つということは安住の地にたどり着くということにもなります。
なので、自分も家族も安心して暮らせるということがベースにあるべきです。
●大きな地震から守る!『耐震等級3』の確保!
●繰り返しの地震から守る!『制震構造』の採用!
この2つが絶対に必要だということが結論になります。
家づくりを始める場合は、プランニングの前に担当者または設計の方にこの考え方を伝えましょう!
それはなぜか!
それはプランニングによっては、耐震等級3の確保や制震構造が実現できないこともあるからです。
備えあれば憂い無し。
第2部へ続く・・・。
次回は『地震が起こる前にこんな準備があれば良かった』です!